産前産後ヘルパーを使ってみた!「うちは対象外」と諦める前に読んでほしい話

賢くいきる

里帰り出産をしない選択をしたとき、いちばんの不安は「頼れる人が近くにいない」ことでした。そんな私を助けてくれたのが、自治体の「産前産後ヘルパー制度」です。

結論から言うと——使ってよかった。そしてこの経験が、そのあとベビーシッターや他のサービスに頼ることへの心の抵抗を、すっかり消してくれました。「人に頼る練習」の最初の一歩として、これ以上ない入口だったと思います。

この記事では、実際に使った私が「何を頼めたか」「使う前に気になっていたこと」、そして「自分は対象外だと思い込まないでほしい」という話をします。

私がヘルパーさんにお願いしたこと

  • 赤ちゃんを見てもらう
  • スーパーへの買い物
  • 簡単な料理(おかゆをお願いしました)
  • 洗濯物をたたむ

「家事」と「赤ちゃんのお世話」の両方を、そのとき一番しんどいものから頼めるのがこの制度の良さです。

ちなみにこの制度は、ママ(保護者)が一緒にいる前提の支援です。横浜市の案内にも「ヘルパーとお子様だけの留守番等はできません」と明記されています。赤ちゃんを預けて外出するためのサービスではなく、「家の中で、回復中のママごと支えてくれる」サービス。だからこそ、産後の時期にちょうどいいんです。

いちばん助かったのは「寝不足で限界」のとき

特にありがたかったのは、寝不足が続いて体調が優れないときの利用でした。

そして、使ってみて気づいたことがあります。ヘルパーさんは赤ちゃんの扱いにとても慣れています。新米の私や夫はもちろん、高齢の親に任せるよりも、正直、安心感がありました。「プロに見てもらっている」という安心の中で取る睡眠は、質が違います。

使う前に気になっていた3つのこと

① 料金、もったいなくない?

気になっていました。でも結果は満足度のほうがずっと高くて、「使ってよかった」と心から思います。自治体の制度なら1回(2時間)1,500円程度(横浜市の場合。非課税世帯は無料になる減免もあります)と、民間サービスよりずっと使いやすい金額です。これから出産を迎える方は、産後の予算にあらかじめ入れておくのがおすすめです。

② 部屋、片付けておかないとダメ?

実際に来てくれたシッターさんに聞いてみたところ、「大変な時期に片付けは不要です。簡単な片付け程度はこちらでもできますよ」とのこと。実際、赤ちゃんがお昼寝している間に、溜まっていた洗濯物を畳んでいただきました。

私がやってよかった準備はひとつだけ。産前に、調味料や食器の場所を、他の人が見てもわかるように簡単にラベリング・整理しておいたことです。これだけで「あれはどこですか?」のやり取りがほぼなくなります。

③ 他人を家に入れるのが不安

私はあまり気にならないタイプでしたが、ここが一番ひっかかる方は多いようです。私がしたのは、貴重品を自分でしっかり管理しておくことと、入ってほしくない部屋を事前に伝えておくこと。この2つで、お互いに気持ちよく過ごせました。

こんな方は、検討の価値ありです

  • 里帰り出産をしない(できない)方——ご両親が遠方・高齢・疎遠などの事情も含めて。(私自身が、まさにこれでした)
  • 産後、日中の育児がほぼワンオペになりそうな方
  • 初めての出産で、そばで手伝ってくれる人がいない方

正直に言うと、これは「ほぼすべての産後家庭」に当てはまるリストです。それでも書くのは、「うちは対象外」と思い込んで、調べもしないまま諦めてしまう方があまりに多いからです。

「私は対象外かも」と思ったあなたへ

対象者の説明を読むと、たとえば横浜市はこうです。「心身の不調等があり、かつ、日中家事又は育児を行う者が他にいないため、支援が必要な世帯」——なんだか、特別な事情のある家庭だけの制度に見えますよね。

でも、よく読んでください。パートナーが日中仕事に出ているなら、日中のあなたは「家事・育児を行う者が他にいない」状態です。そして産後の体は、誰でも回復の途中。寝不足も疲れも、立派な「支援が必要な理由」です。

この制度は、「大変さを証明できる特別な人」のためのものではありません。対象かどうかを自分で判定して、諦める必要はないんです。迷ったら、区役所のこども家庭支援課に電話して、状況をそのまま話してみてください。判断するのは役所の仕事で、あなたの仕事ではありません。

利用できるかの確認方法

「お住まいの自治体名+産前産後ヘルパー」で検索すると、対象条件と料金が出てきます。

横浜市の場合(2026年現在):

  • 対象:妊娠中で支援が必要な方、または出産後5か月未満(多胎児は1年未満)の方
  • 料金:1回(2時間以内)1,500円。住民税非課税世帯は無料などの減免あり
  • 回数:産前・産後 各20回以内(多胎児は産後40回以内)
  • 申請:利用開始希望日の7日前までに区役所へ

なお、第2子以降の出産でももちろん利用できます。新生児のお世話に加えて上の子のことも待ったなしのこの時期、大人の手がひとつ増えることは何よりの安心につながるはずです。

制度そのものの詳しい解説は、こちらの記事にまとめています。
→ 意外と知らない出産準備!「産後の不安を減らすために知っておきたい制度」

おわりに:これは「頼る練習」の入口でした

この制度を使ったことで、「人の手を借りて育児をする」ことが、私の中で当たり前になりました。その後ベビーシッターをお願いするときも、迷いはありませんでした。

次回は、ベビーシッターを初めて家に迎えるときの準備について書きます。

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